研究課題/領域番号 |
17K07098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松本 弦 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (50415303)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経変性疾患 / 選択的オートファジー / アグリソーム / アシルドーパミン / p62 / タンパク質凝集体 / アグリファジー / p62/sqstm1 / タンパク質凝集 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
多くの神経変性疾患では領域特異的なユビキチン化タンパク質の凝集体の蓄積が観察されることから、タンパク質分解機構の破綻が疾患原因の一つであると考えられてきた。我々は、脳内物質であるアシルドーパミンがタンパク質分解を阻害することなく、p62の発現を誘導してアグリソームの形成を促進することを発見し、タンパク質分解機構の破綻を伴わない凝集体形成機構の存在が示唆された。さらに、p62のS403リン酸化促進する化合物を同定し、p62リン酸化がアグリファジーの亢進による細胞内タンパク質凝集体の分解を促進することを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患におけるタンパク質凝集体の形成は、タンパク質分解機構の変容が原因の一つであると考えられてきたが、本研究で明らかになったアシルドーパミンによるアグリソーム形成促進効果は、特にグリア細胞における凝集体形成を説明するものであり、いくつかの神経変性疾患の病態形成のメカニズム解明に寄与するものと思われる。
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