研究課題/領域番号 |
17K07102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
三好 悟一 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20519326)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 社会性 / FOXG1 / 脳波 / 回路興奮抑制 / 興奮抑制回路 / 社会性行動 / 自閉症 / 疾患モデルマウス / 興奮抑制バランス / 抑制回路 / 神経発達障害 / FoxG1 / 興奮抑制 / 行動実験 / 電気生理学 / GABA細胞 / 抑制 / 回路形成 / 遺伝子量 |
研究成果の概要 |
多種多様な症状がみられる自閉スペクトラム症に至るまでの共通の経路として、GABAニューロンの機能不全と転写因子FoxG1「量」の異常が昨年明らかにされた。実際、ヒトではFoxG1「量」による制御が重要であり遺伝子変異による増加(重複)、減少(点変異)いずれの場合も自閉症FOXG1症候群を発症する。そこで、FoxG1量を「増加減少」操作する遺伝学的手法を新たに開発し、自閉スペクトラム症に共通の「中間表現型」をモデルしたマウスを作製した。個体行動、脳波活動、局所回路レベルでの解析から、興奮と抑制による回路発症機構の理解を深め、自閉症モデルマウスの樹立を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病態生理を再現するモデル動物の作製は、臨床応用や創薬による治療を見据えたトランスレーショナルリサーチの実施のためにもたいへん重要であると考えられる。自閉スペクトラムの発症に、遺伝子発現の制御異常と遺伝子変異の両者で関与することが明らかになったFOXG1遺伝子に着目した動物モデルは汎用性が高く、疾患の本質を理解するための重要なツールとして今後とも使用されることが予想される。FOXG1症候群は、国内家族会、国際研究機構の創設など近年になって注目されるようになった疾患であり、理解が進むことが社会から期待されている。
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