研究課題/領域番号 |
17K07112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
仲嶺 三代美 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20381105)
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研究分担者 |
鳥原 英嗣 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50757218)
山本 秀幸 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60191433)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Pyk2 / Fyn / 神経細胞 / GT1-7細胞 / GnRH / PKD1 / ERK / ErbB4 / ゼブラフィッシュ / NRG1 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
マウス視床下部由来のGT1-7細胞および下垂体前葉のゴナドトロピン産生細胞では、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激によって、Gq/11タンパク質を介したErbB4の限定分解による脱感作現象を見出した。また、GT1-7細胞ではCキナーゼにより活性化されたPKD1とSrcファミリーのFynによるPyk2(チロシンキナーゼ)の活性化機構も明らかになった。さらに、Pyk2の発現を抑制したゼブラフィッシュ胚は、受精後24時間で顕著な発育遅滞、脳構造の形成異常が認められた。今回の研究によって、神経細胞における機能制御を理解する上で有用な知見が得られたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経細胞における細胞内の情報伝達機構の解明は、統合失調症などの発症機序を解明する上で重要である。ゴナドトロピン受容体(GnRH)はGタンパク質共役型受容体の一つで、Gq/11タンパク質と共役している。今回、マウスの視床下部由来のGT1-7細胞で、GnRH受容体刺激によってCキナーゼによってPKD1が活性化され、Fynを介したチロシンキナーゼPyk2を活性化する詳細な機構が明らかになった。Gq/11タンパク質はアドレナリンのα1受容体など様々な受容体刺激で活性化されることが知られており、本研究はGq/11タンパク質が関与する細胞内情報伝達機構の解明に貢献すると考えられる。
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