研究課題/領域番号 |
17K07116
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
菅田 浩司 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60508597)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 神経幹細胞 / Neuroblast / 再活性化 / 可塑性 / 遺伝学 / neuroblast / 神経科学 |
研究成果の概要 |
遺伝子やシグナル伝達機構が進化的に保存された優れたモデル生物であるショウジョウバエを用いて、分裂休止期にある神経幹細胞の再活性化を駆動する分子基盤についての解析を行った。本研究において、脂質代謝酵素の機能欠失型変異体では神経幹細胞の再活性化時に特徴的な細胞死が観察されることを見出した。遺伝学、イメージング解析、ex vivo 培養系など、複数の実験系を用いてこの遺伝子の解析を行った結果、神経幹細胞の再活性化には、神経伝達物質であるアセチルコリン量の制御が不可欠であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成体脳で行われるニューロンの新生は記憶の形成、ストレスからの回復、本能行動などに重要であると考えられており、これが抑制されることで抑鬱などの原因となる事が示唆されている。しかし、発生初期のニューロン新生を経て一旦分裂を休止した神経幹細胞が再活性化する分子機構はこれまでほとんど明らかにされていなかった。我々が本研究によって見出した知見は、上記の課題を解き明かす上で前衛的な知見となり得ると考えられる。
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