研究課題/領域番号 |
17K07119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
野村 淳 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (70406528)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自閉症 / 染色体操作 / 動物モデル / 統合失調症 / てんかん / 薬理 / 染色体工学 / コピー数多型 / 精神疾患 / 発達障害 / モデルマウス / スパイン / GABA / コピー数変異 / ヒト型疾患モデル動物 / コピー数多型(CNV) / ゲノム編集 |
研究成果の概要 |
本研究は①精神疾患,特に自閉症,統合失調症と相関するヒト染色体変異を反映した精神疾患モデルマウス(遺伝モデル)を新規に作製する事,そして②自閉症患者で高頻度で認められる『てんかん発作』に関し,自閉症と相関する染色体変異との間に有意な相関が認められるかを解析する事にある.本期間では,既に作製したヒト15q25.2-25.3欠失モデルマウスに加え,ヒト15q13.3欠失モデルマウス,さらにヒト15q11-13間に存在するGABA受容体クラスター欠失モデルを新たに作製した.またてんかん発作の薬理試験を実施,Flurothyl吸入型による安定した実験系により,15q13.3において有意な相関を認めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーションの障害をコア症状とする自閉スペクトラム症は,単一遺伝子の変異とともに染色体レベルの欠失や重複でも相関が認められている.疾患の理解,創薬において動物モデルは必須であるが,染色体変異を反映したモデルは僅かである.このため本研究ではヒト染色体と相同性の高い15q25.2-25-3欠失モデルとともに,15q13.3欠失モデル,15q11-13内のGABA受容体のクラスターを欠失したモデルを新規で作製した.また自閉症患者ではてんかん発作も高頻度に認められるが,その関係を15q13.3モデルを用い解析したところ,当該染色体領域との有意な相関を認めた.
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