研究課題/領域番号 |
17K07120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
今村 宰 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生化学, 准教授 (40534954)
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研究分担者 |
瀧嶋 邦夫 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生化学, 教授 (50531365)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脱髄疾患 / ドネペジル / エストロゲン受容体 / iPS細胞 / オリゴデンドロサイト / 神経幹細胞 / 髄鞘形成 |
研究成果の概要 |
本研究ではiPS細胞を用いてドネペジル(DNP)のオリゴデンドロサイトへの分化誘導の作用機序を解明すると共に、DNPを応用したオリゴデンドロサイト分化誘導法を開発し、脱髄再生治療につなげるための基礎的検討を行った。本研究結果からDNPによるマウスiPS細胞由来神経幹細胞からオリゴデンドロサイトへの分化促進作用にはエストロゲン受容体(ER)を介する経路が重要であることが明らかとなった。また、DNPはヒトiPS細胞においてもオリゴデンドロサイトへの分化誘導作用を有することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脱髄疾患の治療標的は免疫系であり、疾患の進行抑制と再発予防を狙った対症療法が主体となっている。本研究においてDNPによるオリゴデンドロサイトへの分化促進作用にはERを介する経路が重要であることを明らかにした。ER経路の活性化は、オリゴデンドロサイトへの分化誘導や髄鞘形成を促進させ、脱髄疾患モデル動物の病態を改善することが報告されているため、今後、本研究成果に基づきオリゴデンドロサイト分化誘導活性を標的にした新たな脱髄疾患治療薬の創出が期待される。
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