研究課題
基盤研究(C)
本研究ではグルタミン酸輸送体の一つであるGLASTの過剰発現が網膜神経節細胞(RGC)保護に有効か、実験的緑内障モデルである視神経挫滅モデルにおいて検討した。GLAST過剰発現(GLAST Tg)マウスでは野生型マウスと比べて、RGCの生存率が高いことが明らかになった。この結果からGLASTの過剰発現が緑内障の治療法となる可能性を見出した。さらに、2種類の正常眼圧緑内障モデルマウスにおいて、αRGCとipRGCの生存率が他のRGCサブタイプと比べて非常に高いことがわかった。今後はαRGCとipRGCの高い障害耐性の理由を明らかにして、新規RGC保護療法の開発に努める。
超高齢化社会に突入した我が国では、緑内障の患者数が加齢と共に増大し続けることが予想されている。緑内障の治療法としては眼圧降下法が主流であるが、特に日本人に最も多い「正常眼圧緑内障」に対しては眼圧を下げる治療だけでは限界がある。そこで、神経保護に着目した今回の研究とその発見は緑内障の新たな治療法開発に大きく寄与することが期待される。
すべて 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (3件)
Neural Regeneration Research
巻: 15 号: 7 ページ: 1257-1258
10.4103/1673-5374.272578
Journal of Biological Chemistry
巻: in press 号: 19 ページ: 6710-6720
10.1074/jbc.ra119.010438
Investigative Opthalmology & Visual Science
巻: 60 号: 12 ページ: 3696-3707
10.1167/iovs.19-27145
巻: 294 号: 36 ページ: 13421-13433
10.1074/jbc.ra119.007645
Scientific Reports
巻: 9 号: 1 ページ: 14852-14852
10.1038/s41598-019-51281-y
日本眼科学会雑誌
巻: 123 ページ: 619-619
Cell Death & Disease
巻: 10 号: 2 ページ: 75-75
10.1038/s41419-019-1365-z
巻: 8 号: 1 ページ: 10132-10132
10.1038/s41598-018-28425-7
巻: 59 号: 5 ページ: 2080-2089
10.1167/iovs.17-23276
120006956850
British Journal of Ophthalmology
巻: 103 号: 2 ページ: 161-166
10.1136/bjophthalmol-2018-312724
Neuroscience Letters
巻: 639 ページ: 82-87
10.1016/j.neulet.2016.12.057
Oxidative Medicine and Cellular Longevity
巻: 2017 号: 1 ページ: 2817252-2817252
10.1155/2017/2817252
American journal of pathology
巻: 187 号: 12 ページ: 2876-2885
10.1016/j.ajpath.2017.08.012
Investigative Ophthalmology & Visual Science
巻: 58 号: 11 ページ: 4908-4914
10.1167/iovs.17-22250
http://www.igakuken.or.jp/project/to-tomin/to-pro26.html
http://www.igakuken.or.jp/project/detail/retina.html
http://www.igakuken.or.jp/retina/index.html