研究課題/領域番号 |
17K07144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
古瀬 民生 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 開発研究員 (60392106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | DOHaD / マウス行動解析 / 実験動物 / Mat2a / One carbon metabolism / マウス / 行動解析 / S-adenosyl methionine / 胎児期栄養 / エピジェネティクス / マウスモデル |
研究成果の概要 |
本研究では、栄養輸送や栄養代謝、特にメチル基質の供与に強くかかわるOne Carbon Metabolism (OCM)に関与する遺伝子の中でMat2a遺伝子の変異体を仮親として得た野生型マウスの受精卵を移植して仔を得て、同様に野生型の母体から作出された仔との間で行動表現型および遺伝子発現の比較を行った。まず、Mat2a変異体の血漿中のOCM関連物質の濃度を測定したところ複数の項目で変化がみられた。Mat2a変異体を仮親として得た野生型マウスにおいては行動表現型の変化と脳の遺伝子発現に変化が検出され、母体のOCM 関連遺伝子の変異が次世代の行動表現型に影響を与えることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生育環境が成人した後の疾患感受性に影響を与えるという概念はDevelopmental Origins of Health and Disease (DOHaD)と呼ばれ、精神疾患分野においても生物学的メカニズムの解明が求められている。 本研究により、マウスにおいては、母体のOCM 関連遺伝子Mat2aの変異が次世代の遺伝子変異を持たないマウスの行動表現型や遺伝子発現に影響を与えることが明らかになった。このことから、ヒトにおいて母体のOCM関連遺伝子の変異が次世代に伝達しない場合においても、次世代の疾患感受性に影響する可能性が示唆され、上記のDOHaD研究の進展に寄与することが期待される。
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