研究課題/領域番号 |
17K07149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
岡村 匡史 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 実験動物管理室長 (00333790)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 希少疾患 / マウス / シスチノーシス / 相関解析 / シスチン / 連鎖解析 / 量的形質遺伝子座解析 / 量的遺伝子座解析 / シスチン症 |
研究成果の概要 |
シスチノーシスは常染色体劣性遺伝疾患であり、原因遺伝子であるCtns遺伝子を欠損したマウスでは、ヒトと同様に全身性にシスチンが蓄積する。しかしながら、組織におけるシスチン量はマウスの遺伝的背景に大きな影響を受けることが報告されている。本研究の成果により、その原因遺伝子はマウス第12番染色第上に存在し、候補領域に存在する芳香族炭化水素受容体遺伝子の“G”から“A”の置換が原因である可能性を示した。さらに、Ctns遺伝子欠損細胞を用いたメタボローム解析により、Ctns遺伝子を欠損すると細胞内のグルタチオン量が有意に減少し、細胞の抗酸化作用が低下することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少疾患はこれまで、発症頻度の低さから数少ない患者を救済する慈善医療で、収益性がないと考えられていた。しかし、希少疾患研究から新たな分子創薬標的が発見され、「頻度が高い病気」(common disease)に対する新薬開発への手がかりを提供することがいくつかの疾患で示されている。本研究により、細胞内のシスチン蓄積とダイオキシンの受容体である芳香族炭化水素受容体遺伝子との関連が示唆され、新たな創薬標的となり得る可能性が示された。
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