研究課題
基盤研究(C)
ATL細胞株MT-1、KK-1ではTaxの一過性発現とHBZの持続性発現が共に細胞集団の維持に重要であることを報告した(Mahgoub et al. PNAS, 2018)。Taxの一過性発現に伴う宿主のエピジェネティックな変化をATAC-seq、ChIP-seqにて解析した。HBZトランスジェニックマウスを用いて解析し、HBZによるT細胞増殖にIL-10が重要な役割を果たしていることを見出した。
Taxは強力ながん蛋白質であるが、免疫原性が高いためATL細胞では発現が抑制されており、発がんにおける意義は不明であった。本研究により、Taxの一過性発現とHBZの持続発現の発がんにおける意義を初めて報告した。本研究で得られた知見はHTLV-1の潜伏機構、発がん機構の解明に寄与できると考える。本研究で行ったTaxの発現誘導とTaxワクチンの併用療法の開発をさらに推進することで、ATLの発症予防法、再発予防法の開発に繋がると考える。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 6件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (47件) (うち国際学会 12件、 招待講演 4件) 備考 (3件)
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