研究課題/領域番号 |
17K07171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
弓本 佳苗 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員 (30596838)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント |
研究成果の概要 |
PD-1/PD-L1経路「感受性がん」と「抵抗性がん」を比較し、違いを明らかにすることで第2の免疫チェックポイント回避経路を描出することを試みた。経脾移植実験系においてB16F1細胞はPD-1/PD-L1経路「感受性がん」、B16F10細胞は「抵抗性がん」のモデルとして用いることができることを発見した。PD-L1欠損B16F1細胞に変異導入を行い、PD-1/PD-L1経路「抵抗性がん」に変化させた後、変異原解析やRNAseq解析をおこなった。さらにヒトの免疫チェックポイント「感受性」「抵抗性」患者との比較をおこない、計24の分子をがん免疫からの第二の回避機構のマスター因子候補として推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、免疫チェックポイント阻害剤の明確な治療効果が示され、国内でも悪性黒色腫や非小細胞肺がんで承認されるなど、ますます注目を集めている。しかし、多くのがんにおいて奏効率は10%~30%程度であり、さらなる向上が求められている。同時に、抗体医薬を用いた治療はその高額な薬価が社会問題になっており、治療が有効な患者を選択するためのバイオマーカーの発見が必要とされている。本研究は、併用療法の最適化および新規バイオマーカー発見といった免疫チェックポイント阻害療法の拡充プロセスへ必須であると考える。
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