研究課題/領域番号 |
17K07182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
亀山 俊樹 藤田医科大学, 医学部, 講師 (60298544)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | mRNA再スプライシング / エクソン・ジャンクション複合体 / RBM4a / エキシトロン / がん / スプライシング異常 / がん細胞 / 成熟mRNA再スプライシング / EJC / がん抑制遺伝子 / RNA結合因子 / 制御因子 / 癌 / 異常スプライシング / mRNA品質管理機構 / 悪性化 |
研究成果の概要 |
我々のグループは最近このスプライシング系における秩序を、癌細胞特異的に大規模に破綻させる原理となりうる『mRNA再スプライシング』現象を発見した。本研究では、まずこのmRNA再スプライシングを制御する因子の探索を行った。その結果、がん抑制因子として知られるRBM4aとエクソン・ジャンクション複合体のコア因子群(eIF4A3, Magoh, Y14)がmRNA再スプライシング抑制因子として機能することを発見した。 さらに、eIF4A3のノックダウンにより多数のエキシトロン・スプライシングが促進されることを発見し、mRNA再スプライシングがトランスクリプトームに多大な影響を及ぼすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、スプライシング反応が完了すると、mRNA上にはまだスプライス部位が残存するにもかかわらず、直ちに核外に輸送されタンパク質に翻訳されると考えられてきた。本研究で我々の発見した結果は、正常細胞にはスプライシング反応をきちんと停止させる機構が存在する事を新たに示唆した。 そして、その機構が破綻すると、細胞のトランスクリプトームを破綻させることにつながる事も示し、その大規模な破綻が細胞がん化など重大な疾患に結びつく可能性を示唆した点が重要である。
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