研究課題/領域番号 |
17K07191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
小島 康 愛知県がんセンター(研究所), がん病態生理学分野, 主任研究員 (30464217)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 大腸がん / 甲状腺 / DIO2 / 大腸 / 腫瘍血管 / 遺伝子改変動物 / がん微小環境 |
研究成果の概要 |
甲状腺ホルモンの活性化に重要な役割を果たす2型脱ヨウ素酵素iodothyronine deiodinase 2(DIO2)の発現が、マウス腫瘍組織の間質細胞で上昇することを見出した。ヒト臨床検体でも、腫瘍細胞ではなくて、腫瘍間質に高発現することを確認した。Apc変異マウスにDIO2阻害剤のイオパン酸を投与したところ、腫瘍血管増生の抑止、および腫瘍成長の抑制、生存期間の延長を観察した。TCGAの大腸がんデータセット(COADREAD)を解析したところ、予後不良症例が多いCMS4においてDIO2の高発現症例が多いことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、甲状腺ホルモンの局所組織での活性化に重要な役割を果たすDIO2が腫瘍組織の間質で高発現して、腫瘍血管増生、腫瘍成長を促進することを見出した。欧米を中心とした疫学調査では、甲状腺疾患と大腸がん発生には、なんらかの関係があることが示唆されている。しかしながら、なぜ、甲状腺と大腸がんに関連性が発生するのかについては、謎とされている。本研究の成果は、その謎の解明に資する可能性がある。また今後のより詳しい解析が必要であるが、さまざまな腫瘍組織でDIO2が腫瘍血管の増生に重要な役割を果たしている可能性がある。
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