研究課題/領域番号 |
17K07192
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
尾崎 慎治 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (10558266)
|
研究分担者 |
倉岡 和矢 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (00397928)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 乳癌 / 血管擬態 / vascular mimicry / 肝転移モデル / 浸潤・転移 |
研究成果の概要 |
当院の臨床データを検討した結果においては、HER2-enrichedのVM(vascular mimicry:血管擬態)陽性例で再発例が多く、予後不良な傾向があることが占めされた。また、VM陽性例では、核グレードが高い傾向にあった。また、それぞれのヒト乳癌細胞株でのVM形成再現に関しては、培養の条件の検討を行い、いずれの細胞株においてもVM形成の再現が可能であった。以上より、増殖力が高く悪性度の高い症例においてVM陽性例が多いことが示され、今後の研究にはヒト乳癌細胞株を使用することによりVMの再現が可能であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌の治療成績は薬物療法の進歩により全体として改善傾向にあるが、悪性度の高い症例での予後改善は十分ではない。本研究により、HER2陽性、核グレードが高いなど、悪性度の高い乳癌においてVMの発現率が高いことが示され、乳癌症例の予後改善のための治療標的となる可能性が示唆された。また、今後の基礎実験のためにヒト乳癌細胞株がVM再現のために使用可能であることが分かり、in vivoへの実験へと発展させることが可能であると考えられた。
|