研究課題/領域番号 |
17K07196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大塚 正久 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (20597455)
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研究分担者 |
山本 浩文 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30322184)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 大腸癌 / 幹細胞 / Long non-coding RNA / LncRNA / 癌幹細胞 / 小胞体ストレス / オートファジー / 機能性RNA |
研究成果の概要 |
大腸癌幹細胞関連のLncRNAを検討するために、我々が開発したODC-degron濃縮システムを用いて、大腸癌細胞株から癌幹細胞分画を抽出、濃縮し、網羅的解析としてRNA-sequencingを行った結果、 LINC01534が高発現を示していた。大腸癌臨床データを用いた解析にてLINC01534高発現群は有意に予後不良であった。また、LINC01534の発現をsiRNAによって抑制したところ,大腸癌細胞株において細胞増殖が有意に抑制され、細胞周期がG2/M期で停止した。さらに、LINC01534は小胞体ストレス・オートファジー関連遺伝子に影響を与える事を解明できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、癌幹細胞は癌治療抵抗性や再発・転移の原因としての関与が報告されており、癌幹細胞を標的とした治療法や新規バイオマーカーの開発が望まれている。本研究の成果は大腸癌幹細胞に特異的なLncRNAであるLINC01534 を見出し、それが癌幹細胞に特異的なメカニズムにも影響していることを突き止めた。本研究で大腸癌幹細胞関連LncRNA としてLINC01534を同定し、大腸癌の再発、転移のバイオマーカーとして、また、新規の治療ターゲットとしての可能性を示すことができた。
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