研究課題/領域番号 |
17K07211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
西條 憲 東北大学, 大学病院, 助教 (70636729)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 甲状腺未分化癌 / レンバチニブ / 阻害剤ライブラリー / HDAC / PI3K / lenvatinib / 分標的治療薬 |
研究成果の概要 |
甲状腺癌はその組織型で大きく予後が異なる。分化型癌は長期生存をもたらすが、未分化癌は予後が著しく不良であり、唯一の承認薬であるレンバチニブの効果も不十分である。新たな治療法および治療薬の開発が必要である。そこで、レンバチニブの効果を増強しうる化合物を文部科学省化学療法支援班の標準阻害剤キットより探索したところIRAK1/4InhibitorIが選別された。甲状腺未分化癌細胞株を用いた検証実験から、IRAK1/4InhibitorIがG2/M期での細胞周期停止の増強を介して、レンバチニブの細胞増殖抑制効果を高めることを明らかにした。また、動物モデルにおいて抗腫瘍効果を増強させることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行が極めて速い甲状腺未分化癌に対しては、唯一の承認薬であるレンバチニブもその効果が不十分なものであり、新規治療の開発が求められている。本研究の結果から、IRAK1/4InhibitorIがレンバチニブの効果を増強することが示された。その作用機序をより詳細に明らかにし、抗腫瘍効果および毒性の情報を蓄積することで、レンバチニブとIRAK1/4InhibitorIの併用療法が、甲状腺未分化癌に対する有望な治療法の開発につながるものと考えている。
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