研究課題/領域番号 |
17K07224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
柳生 茂希 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10572547)
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研究分担者 |
菊地 顕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (40453104)
中沢 洋三 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (60397312)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | CAR-T細胞 / 横紋筋肉腫 / 免疫疲弊 / ヒギーバックトランスポゾン / EPHB4 / ピギーバックトランスポゾン / 遺伝子改変T細胞 / キメラ抗原受容体T細胞 / 細胞療法 / 小児がん |
研究成果の概要 |
EPHB4を特異的に認識し、殺傷することができるキメラ抗原受容体T細胞(EPHB4-CAR-T細胞)を開発した。 また、EPHB4-CAR-T細胞作製の際の培養方法について最適化した。さらに、本培養法でCAR-T細胞を作成した場合、CAR-T細胞の抗腫瘍効果と相関するナイーブ/ステムセルメモリー型T細胞分画優位になることが明らかとなった。免疫抑制剤投与下のカニクイザルに対して、ヒト由来EPHB4-CAR-T細胞 を投与する試験を行い、超急性期の有害事象は認めなかった。 本研究成果をもとに、非ウイルス遺伝子改変EPHB4-CAR-T細胞の臨床応用に向けて、非臨床安全性試験を開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性固形腫瘍に対する新規治療戦略として、遺伝子細胞治療の開発が注目されている。なかでもキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法が注目されているが、固形腫瘍に対してはさらなる改良が必要である。われわれの開発した、ピギーバックトランスポゾン法による遺伝子改変法は、免疫疲弊を起こしにくく、治療効果の高いCAR-T細胞を作製することが可能である。本方法を用いて、小児悪性軟部腫瘍に高発現するEPHB4受容体を標的としたCAR-T細胞を作成して、高い抗腫瘍効果を証明した。本細胞製剤をいち早く臨床応用するために、本研究成果に基づいた非臨床安全性試験を実施する予定である。
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