研究課題/領域番号 |
17K07231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
伊藤 しげみ 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (80600006)
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研究分担者 |
田沼 延公 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 主任研究員 (40333645)
佐藤 郁郎 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), ティッシュバンクセンター, 部長 (50225918)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 代謝 / がん / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
NAD代謝を標的とする小細胞肺がんの新規治療の開発に向けて、基礎となるデータを収集した。NAD合成に関わる代謝酵素に対する阻害剤について、薬力学・薬物動態学的性質を含む性能評価を行った。その結果、新規阻害剤が既知阻害剤に優越することを確認できた。また、これら阻害剤による代謝ターゲット治療の治療効果を高めると期待される、食事療法の開発に取りくんだ。動物実験の結果、そのような食事療法との併用においても、新規阻害剤の方が、より低毒性であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小細胞肺がん(SCLC)は、高転移性で、治療(化学療法や放射線)を行っても大半が再発し、5年生存率は10%を切る難治がんである。この~20年、SCLCに対する治療には根本的進歩がないのが現状である。大規模ゲノム解析が行われてたが、druggableなドライバー変異は見つかっていない。本研究により、代謝特性をターゲットするSCLCで初めての分子標的治療の開発につながる成果を得ることができた。NAD代謝を標的とするがん治療は、他がん種にて試みられ頓挫してきた歴史があるが、適切な対象選択と標的手段の改良によって非常に有望な治療ストラテジーとなることを、本研究は示した。
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