研究課題/領域番号 |
17K07242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高瀬 稔 広島大学, 両生類研究センター, 准教授 (80226779)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 性決定 / 両生類 / ネッタイツメガエル / YY超雄 / ゲノム解析 / 性決定様式 / 精巣分化 / 生殖腺分化 |
研究成果の概要 |
両生類において精巣分化をスタートさせるスイッチとして働く遺伝子(雄決定遺伝子)について、世界中で実験に使われているネッタイツメガエルを用いて探索した。ヒトでも見られるXX/XY型の性決定様式を示す動物種では、雄はXY型であり、雌はXX型である。まず、X染色体を持たない雄(YY型)を人工的に作製し、普通の雌(XX型)と共にそれぞれの遺伝情報(ゲノム)を調べて雌雄間で比較した。さらに、全て雄からなる幼生集団と全て雌からなる幼生集団それぞれにおいて生殖腺が分化する時期に発現している遺伝子を調べて雌雄間で比較した。それらの結果から、精巣分化のスイッチに関係しているかも知れない9個の遺伝子が分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
両生類の性決定遺伝子に関して、これまでZZ/ZW型性決定様式を示すアフリカツメガエルの雌決定遺伝子としてDM-W遺伝子が報告されているのみである。両生類ではXX/XY型性決定様式を示す種も多く見られるが、その雄決定遺伝子につては不明である。今回、アフリカツメガエルの近縁種であるがXX/XY型性決定様式を示すことを明らかにしてきたネッタイツメガエルの雄決定遺伝子候補を明らかにできたことは、両生類性決定機構の分子メカニズムおよびその進化の解明にとって学術的に大変有意義であると考える。また、今回解析に用いられた同じ性集団の作製方法を哺乳類に応用することは、食糧不足問題解決の一助になるかも知れない。
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