研究課題/領域番号 |
17K07245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
田平 知子 金城学院大学, 薬学部, 准教授 (50155230)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 転写因子 / ゲノム編集 / 遺伝子発現調節 |
研究成果の概要 |
MIBP1(HIVEP2)遺伝子はDNA結合能をもつ約270kDaの転写調節因子をコードしている。同遺伝子は脳機能の成熟に関わっていると考えられ、その機能喪失変異が知的障害の原因となっている症例も報告されている。MIBP1タンパク質が結合するDNA配列を解明する目的で、種々の細胞の内在性MIBP1遺伝子にゲノム編集によりFLAGタグ配列を挿入した。HCT116細胞から作製したM15細胞では野生型のアレルとゲノム編集したアレルの両方からのmRNA発現がTNF-αにより誘導され、タンパク質の発現も同様に誘導されることが明らかになった。一方、ゲノム編集の影響としてmRNAの安定性の変化が検出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、転写因子をコードする内在性MIBP1遺伝子に対してゲノム編集によりエピトープタグ配列を導入することで、タグ配列に対する抗体を用いて高感度にタンパク質の解析を行うことが可能となった。これは抗体の品質によってはタンパク質解析の結果の再現性が得られない問題を解決するものである。本研究により、MIBP1タンパク質の発現が炎症性サイトカインであるTNF-αにより上昇することが明らかになった。一方、ゲノム編集で本来なかった配列を挿入したことによりmRNAの安定性が変化するという副次的な影響もあることがわかった。
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