研究課題/領域番号 |
17K07261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システムゲノム科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高橋 宏隆 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 講師 (70432804)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脱ユビキチン化酵素 / ポリユビキチン鎖 / コムギ無細胞タンパク質合成系 / タンパク質アレイ / ユビキチン鎖特異性 / DUB阻害剤 / DUBタンパク質アレイ / コムギ無細胞系 / 脱ユビキチン化酵素阻害剤 / コムギ無細胞タンパク質合成 |
研究成果の概要 |
脱ユビキチン化酵素(DUB)はユビキチン鎖を切断することで、ユビキチン化によって起こる様々な生命現象を負に制御する重要な因子である。本研究では、ヒトの約100種類のDUBのほぼ全てを、コムギ無細胞系を用いて組換えタンパク質として合成し、活性の有無やユビキチン鎖の特異性の決定を目指した。タンパク質合成に成功した89種類のDUBについて、8種類の二量体ユビキチンを基質としたin vitro切断アッセイを行い、80種類のDUBの基質特異性を決定した。今回用いたDUBには、活性の有無や基質特異性が未報告のものも多数含まれており、ヒトの8割のDUBの基質特異性を明らかにした世界で初めての報告となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、siRNAやCRISPR/Cas9を用いたゲノムレベルでのスクリーニングから、DUBが様々な生命現象において重要な役割を担っていることが報告されている。しかし、ヒトゲノムには約100種類の DUBが存在するが、その半数以上は細胞内での機能が不明であり、DUBとしての機能を有するかも不明なものも少なくない。そのため、上記の逆遺伝学的手法で同定されたDUBの多くは、細胞内での機能が不明のままである。本研究で得られた80種類のDUBの活性およびユビキチン鎖特異性の解析結果は、機能不明なDUBについて、細胞内での機能や役割、またDUB活性の関与の予測における、重要な基盤情報として期待される。
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