研究課題/領域番号 |
17K07272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
森 直樹 神戸大学, 農学研究科, 教授 (60230075)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 野生二粒系コムギ / 遺伝的多様性 / 疑似自然集団 / 葉緑体DNA / 自然集団 / 栽培化 / 遺伝資源 / 野生チモフェービコムギ / 野生チモフェービ系コムギ / 野生一粒系コムギ / 野生2倍性コムギ / 野生4倍性コムギ / コムギ祖先野生種 / 栽培化起源地 |
研究成果の概要 |
二粒系コムギは、約1万年前にレバント北部で野生二粒系コムギから栽培化された。この祖先野生種は自生地の多様な環境に適応・進化しており、集団内・集団間で非常に高い多様性をもつことがわかってきた。このような野生二粒系コムギは、今後の地球環境の変化に対応した作物改良の素材としても不可欠である。しかし、栽培化起源地の野生コムギ集団は人為的破壊によって消失の危機にある。本研究では、栽培化起源地の野生コムギ集団を持続的・発展的に利用するため、自然集団の多様性を反映させた「擬似自然集団群」を育成した。また、この疑似自然集団サンプルの一部について葉緑体DNAの多型解析により自然集団の遺伝的多様性を調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子生物学的解析手法の発展に伴い、解析可能な系統数やデータ量が飛躍的に増大している。今後は、生物資源の保全とその有効利用においても集団内変異の重要性がますます高まると考えられる。本研究では、自然集団内の変異を維持しつつ永続的に保存することを目的として、それぞれの集団から無作為に選んだ多数の個体から構成される「擬似自然集団群」を育成した。これによって自然集団の遺伝的構成を変えることなく貴重な遺伝資源の永続的に維持・増殖が可能となった。
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