研究課題
基盤研究(C)
日本産宝石サンゴ3種について、幼生分散とコネクティビティ、種内・地域集団の遺伝的多様性を明らかにするためにRAD-seq解析を行った。その結果、アカサンゴには複数の地域集団が存在することが明らかになった。シロサンゴにおいても種内に異なる2クラスターが検出され、地域集団の遺伝的分化の可能性が示唆された。また、3種の宝石サンゴはアルギニンキナーゼ遺伝子2種を持つことが明らかになり、それらのアミノ酸配列に基づき分岐年代を推定したところ、アカサンゴは 510-990万年前にシロサンゴ、モモイロサンゴのグループから分岐し、シロサンゴとモモイロサンゴは 330-340 万年前に分岐したと推定された。
日本近海は宝石サンゴの有数の漁場であるが、資源の減少と漁獲圧の増加のため環境省レッドリストに準絶滅危惧種として3種が掲載されている。現在も漁獲は続いており、その保全と漁業の管理は喫緊の課題である。本研究は、それらの地域集団に遺伝的分化の可能性があることを示した。今後、幼生の分散過程を推定し幼生分散のソースとシンクを明らかにすることで、地域集団毎に保護区や禁漁区を設定するために貢献することができる。
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