研究課題/領域番号 |
17K07286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
酒井 恒 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 助教 (70526251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ファンコニ貧血 / アルデヒド / 脂質代謝 / DNA損傷 / DNA修復 / DNA損傷応答 / FA経路 |
研究成果の概要 |
必須栄養素である脂質は、DNA損傷を引き起こす種々のアルデヒドの発生源として知られているが、それらを無害化する分子機構については不明な点が多く残されている。本研究課題では、脂質代謝に関与する酵素の一つがファンコニ貧血責任遺伝子産物(FAタンパク質)の一つと協調し、内因性のDNA損傷の発生を未然に防いでいる新たな可能性を見出した。また本研究期間内に行われたFAタンパク質と脂質代謝における解析において、FAタンパク質の当初予想していなかった新規の細胞内動態変化を見出すに至った。これらの知見はファンコニ貧血のみならず種々の疾患・病態発症機序の解明に寄与することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少遺伝疾患であるファンコニ貧血患者の多くが若年期から脂質代謝異常を示すことが報告されている。FAタンパク質のDNA損傷応答に関する研究・理解が進む一方、それらの発症機序については依然として不明な点が多い。本研究課題では一部のFAタンパク質が脂質代謝環境の変化に応答して細胞内での局在を変化させることを見出した。特に核内外に存在する細胞小器官周辺への局在変化はこれまで他に全く報告がなく特出すべき研究成果の一つである。今後はファンコニ貧血に見られる病態との関連性についても解析していく予定である。
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