研究課題/領域番号 |
17K07287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中川 武弥 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50363502)
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研究分担者 |
今村 優子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (50610937)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 遺伝子転写 / 細胞分化 / クロマチン / 細胞の初期化 / iPS細胞 / 再生医療 / リボソームRNA / クロマチン構造 / 転写調節 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
SOX2はiPS細胞の作製に用いる遺伝子の一つである。その機能の理解は再生医療への貢献が期待される。本研究課題では、我々が発見したSOX2タンパク質複合体の機能解析を行った。複合体に含まれるタンパク質の中から特に遺伝子の転写調節にとって重要な遺伝子であるTBPに着目した。試験管内で人工的に遺伝子転写を再現する実験手法を用いることにより、SOX2とTBPが協調してリボソームRNAの転写を活性化することを明らかにした。SOX2とTBPはゲノム上のリボソームRNA転写制御領域の構造変化を引き起こすことも明らかにした。これらの成果より、SOX2はリボソームRNAの転写を制御することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞の分化を人工的にコントロールし、例えば心筋細胞、脳神経細胞、肝細胞など疾患の治療に利用できる細胞を作製することは国民の健康維持のために非常に有益だと考え得る。本研究課題では細胞の分化を抑える役割を担う遺伝子であるSOX2の機能の一部を明らかにした。この様な細胞分化のコントロールに関する知見を積み重ねていくことが、将来的な細胞や臓器を再生し移植する再生医療の実現へと繋がって行く。
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