研究課題/領域番号 |
17K07289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
吉久 徹 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 教授 (60212312)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | tRNA遺伝子 / 同義遺伝子 / tRNAレパートリー / 転写制御 / RNA / tRNA / 転写調節 / 酵母 |
研究成果の概要 |
複数の同義遺伝子にコードされるtRNAにおいて、個々の遺伝子がどう制御されるかに興味が持たれている。本研究では、まず、各種のtRNA量を正確に測定する系を開発し、異なる生理条件下の酵母におけるtRNAの発現状態を計測した。次に、遺伝子座固有の前駆体tRNA定量法を構築、同義遺伝子間で発現調節が異なる例を明らかにした。さらに、tRNA-Trpの網羅的な遺伝子欠失株シリーズを構築し、個々の遺伝子座がこのtRNAの発現にほぼ同等に寄与し、かつ、遺伝子数の減少を補正するような発現調節は起こらないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は今まで知られていなかった個別tRNA遺伝子の発現制御を解析するための研究基盤の構築を行った。学術的には、生理条件に応じた個別のtRNA遺伝子の発現制御が酵母の様な単純な生物でも見られたことから、広く生物間で保存された新規なtRNAの転写機構の発見につながると期待される。他方本研究では、今まで正確な測定が難しかったtRNAの新規絶対定量法を確立した。tRNA組成の変化は様々な疾患でも見られることから、医療面等での応用につながることが期待される。
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