研究課題/領域番号 |
17K07291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
石黒 亮 法政大学, マイクロ・ナノテクノロジー研究センター, 研究員 (70373264)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | RNA / グアニン四重鎖 / 筋萎縮性側索硬化症 / TDP-43 / 局所翻訳 / FUS / 神経変性疾患 / 前頭側頭葉変性症 / RNA立体構造 / mRNA輸送 / ALS / ローカルトランスレーション |
研究成果の概要 |
TDP-43は筋萎縮性側索硬化症(ALS)や前頭側頭葉変性症(FTLD)など神経変性疾患の神経細胞内で凝集体の形成やアミノ酸変異が同定されているRNA結合タンパク質である。研究代表者はTDP-43がグアニン四重鎖結合タンパク質であることを発見。10種のALS変異タンパク質を発現・精製し解析した結果、全てが相互作用の低下を示し、ALS発症機序との関連が明らかとなった。さらに、グアニン四重鎖は同列に核酸が配置するparallelタイプと、入り乱れて配置するanti-parallelタイプが知られているが、TDP-43はparallelタイプのみを認識し、強く結合する事が解った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSは未だ有効な治療薬や治療法の無い神経変性疾患である。これまで主に変性タンパク質の蓄積による毒性が原因とされ、多くの研究が進められて来た。しかし、結局未だ変性タンパク質の毒性は証明されず、高齢健常者の3割で同様の蓄積が認められるに至り「タンパク質毒性仮説」の矛盾点が表面化している。本研究では責任タンパク質の機能に焦点を当て、その破綻が細胞機能阻害を引き起こす事を証明した。本研究の成果は今後の研究の基礎として、他グアニン四重鎖結合タンパク質の機能解析や、さらには医薬シーズとしてのグアニン四重鎖結合化合物の捜索・開発にも直結する。
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