研究課題/領域番号 |
17K07300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 北里大学 (2018-2019) 筑波大学 (2017) |
研究代表者 |
奥脇 暢 北里大学, 薬学部, 教授 (50322699)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | クロマチン / 遺伝子発現 / 転写制御 / リンカーヒストン / ヒストンシャペロン / インターフェロン / ヒストン / 転写因子 / 遺伝子 / 核酸 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒストンシャペロンによる遺伝子発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を進めた。ヒストンシャペロンNPM1は主に核小体に局在するが、本研究の結果NF-kBやSTAT1、IRF1といった転写因子と直接結合して、転写因子の標的遺伝子の制御に関わることを明らかにした。また、NPM1はリンカーヒストン様因子であるHP1BP3と相互作用し、そのDNA結合の制御にも関わる可能性が示唆された。これまで、ヒストンシャペロンによる遺伝子発現の制御機構は不明であった。本研究から、ヒストンシャペロンが転写因子やリンカーヒストンのDNA結合制御を介して、遺伝子の発現制御に関わることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NPM1は様々な固形がんで発現亢進がみられ、細胞のがん化、がんの悪性化に関わることが示唆されてきた。しかし、NPM1のどのような機能が、がん化やがんの悪性化に関わるのかは不明である。本研究より、NPM1は炎症応答性の転写因子の制御を介してがんの浸潤や転移能を促進することを見出した。本研究の成果は、がんの悪性化機構の解明につながる点で、学術的な意義、社会的な意義は大きい。本研究の成果をもとに、NPM1を標的とする分子標的薬の開発につながるように研究を発展させていきたい。
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