研究課題/領域番号 |
17K07303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 大阪大学 (2019) 東京大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
長江 雅倫 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (60619873)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 構造生物学 / 糖鎖生物学 / X線結晶構造解析 / X線結晶構造解析 |
研究成果の概要 |
糖鎖は様々な単糖がグリコシド結合で重合したのもである。糖鎖は運動性が高く溶液中で複数の構造の動的な平衡にあると考えられているが、糖鎖の配列と構造の相関は不明である。本研究で私は哺乳類の代表的な糖鎖であるN型糖鎖に焦点を当て、X線結晶構造解析によって配列と構造の相関を調べた。我々は3年間の研究期間にN型糖鎖と関連する糖蛋白質の構造を幾つか明らかにした。特にがん悪性化に関わる糖転移酵素であるGnT-VとN型糖鎖の複合体の結晶構造を明らかにし、がん悪性化に関わる糖鎖の生成と挙動に関する知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖鎖の配列と構造の相関は生体高分子に関する基礎研究であり、一見すると社会的な成果の還元が難しいように思われるかもしれない。しかし我々の体の中には数百種類の糖転移酵素が常時働いており、複雑な化学構造を持つ糖鎖が数多く存在する。驚くべきことにこれらの糖鎖の生理学的な意義は未だ不明な点だらけである。私の研究は生体内に豊富に存在するN型糖鎖に焦点を当て、その糖鎖の構造および改変メカニズムを形の情報から明らかにすることを目的にしていた。今回の研究を通してがん悪性化に関与する糖転移酵素の立体構造を明らかにすることができた。この成果は将来的な糖鎖の機能の解明につながることが期待される。
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