研究課題/領域番号 |
17K07315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
山本 典史 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30452163)
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研究分担者 |
島崎 俊明 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (10452476)
鎌足 雄司 岐阜大学, 高等研究院, 助教 (70342772)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プリオン病 / 凝集誘起発光 / タンパク質 / アミロイド / 蛍光イメージング / プリオンタンパク質 / 蛍光プローブ / 分子イメージング / 分子シミュレーション / イメージング / アルツハイマー病 / シミュレーション / 蛋白質 / 生物物理 / 化学物理 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、プリオンタンパク質オリゴマーの動態を生細胞内で「観る」ために、抗プリオン化合物と凝集誘起発光色素を融合した新しい蛍光プローブを開発した。開発した蛍光プローブとプリオンオリゴマーが相互作用することで蛍光強度が増加することを確認し、凝集誘起発光イメージングの基礎を確立することに成功した。さらに、新たな蛍光プローブの開発に向けて、テトラフェニルエチレンおよびシアノスチルベン誘導体で観測される凝集誘起発光過程の理論的な解析に取り組み、その分子機構を明らかにした。これらの成果は、プリオン病に代表される「タンパク質の異常凝集」に起因する疾病の診断・治療法開発に貢献するものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、抗プリオン化合物に凝集誘起発光特性を付与するという着想を出発点として、これまで観測できなかったPrPオリゴマーを検出する新しい方法論を提案し、プリオン病研究の突破口を切り拓くことで、その診断・治療法開発への貢献が期待できる。プリオン病のみならず、アルツハイマー病においても、アミロイドβオリゴマーが重要な役割を果たすことが明らかになりつつある 。本研究で提案するタンパク質凝集体のイメージング技術をPrP以外のタンパク質に応用することで、有症率の高いアミロイドーシスについても診断・治療法確立を実現する新たな道筋を切り拓くことが可能性となり、保健医療福祉分野への大きな波及効果が期待できる。
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