研究課題/領域番号 |
17K07322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
清水 英明 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (10360562)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | デング / CryoEM / 複製複合体 / X線結晶構造解析 / フラグメント / RNA / HTS / ポリメラーゼ / 蛋白質 / ジカウイルス / デングウイルス |
研究成果の概要 |
本研究ではCryoEMによるデングウイルス複製複合体の構造解析によって、5.1オングストローム分解能のクライオ電顕像からNS3 helicase、NS5 MTase、NS5 RdRpの各ドメインおよびdsRNAをそれぞれアサインすることに成功した。NS3 helicaseドメインがNS5のMTase、RdRpの両ドメインに相互作用するように位置しており、dsRNAはNS5 RdRpの活性中心からNS3 helicase、NS5 MTaseの両ドメイン間かけて位置していた。また、デングウイルスNS5について、阻害剤ハイスループットスクリーニング、X線結晶構造解析について誌上発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NS5は多種類のタンパク質と会合して巨大かつ複雑な複製複合体を形成することでウイルスRNA複製に必要な機能を発揮していると考えられる。本研究はその分子機構や作動原理を構造生物学的に解明しようとするものであり、その学術的意義は高い。 NS5の構造情報は抗ウイルス薬開発に極めて有用である。また、複製複合体におけるRNAや他のタンパク質との相互作用に関する情報は新たな創薬標的や治療戦略の創出につながる可能性がある。フラビウイルス科にはウエストナイルウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、黄熱ウイルス、日本脳炎ウイルスなどが属しており、これらの昆虫媒介性ウイルスに対する治療戦略も提示しうる可能性も秘めている。
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