研究課題/領域番号 |
17K07327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
船越 祐司 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30415286)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | RabGAP / クラスリン非依存性エンドサイトーシス / TRE17/USP6 / TBC1D3 / TBC1D24 / recycling / 低分子量G蛋白質Rab / 細胞内膜輸送 / TBC蛋白質 / リサイクリングエンドソーム |
研究成果の概要 |
細胞膜蛋白質の取り込みやその後の細胞内輸送は、低分子量G蛋白質Rabファミリーによって制御される。RabによるGTP加水分解(不活性化)を促進するRabGAPは、共通してTBCドメインを有するが、RabGAPにはTBCドメインを有しながらその活性に必須のアミノ酸を欠いたユニークなGAPが複数同定されている。本研究では、これら非定型的なRabGAPであるTRE17、TBC1D3、TBC1D24の解析を行った。その結果、TRE17によるがん細胞浸潤能亢進メカニズム、TBC1D3、TBC1D24によるクラスリン非依存性に取り込まれる細胞膜蛋白質のリサイクリング制御機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エンドサイトーシスやその後の細胞内輸送は、受容体などの細胞膜蛋白質の膜上での局在や発現量を規定し、様々な細胞機能を制御する。本研究では、3つの非定型RabGAPが、Clathrin-independent endocytosis(CIE)によって取り込まれる膜蛋白質のリサイクリングを、それぞれ異なる機構で促進することを明らかにしており、未解明な部分の多いCIEカーゴ輸送の分子機構と、その輸送を介した生理機能の解明に大きく貢献するものである。また、これらRabGAPは、腫瘍や腫瘍性病変、がんの悪性化、脳神経系疾患などに深く関わっており、それらの病態解明、治療法開発に貢献できるものと期待される。
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