研究課題/領域番号 |
17K07333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
笠井 倫志 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (20447949)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 細胞内1分子計測 / Gタンパク質共役型受容体 / ダイマー形成 / G蛋白質共役型受容体 / 蛍光1分子観察 / リガンド刺激 / 動的 / 人工ダイマー / 1分子計測(SMD) / 生物物理 / シグナル伝達 / 生理学 / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、細胞膜上で動的なダイマーを形成することが明らかになってきたが、一方で、意義や機能、特にシグナル生成との関連は不明であった。GPCRの動的ダイマーの意義を解明するため、細胞内・二色同時・蛍光1分子観察法を用いて研究を行った。 その結果、ダイマーが、リガンドに依存せず生じる、GPCRの弱いシグナル、“構成的活性”(GPCRの性質の一つ)の源になっていることが分かった。さらに、ダイマー形成を安定化することで細胞内Caシグナルが誘導されることから、ダイマー形成自体が受容体のシグナル生成を制御し、リガンド刺激と協調してシグナルを生じるらしいことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、長年未解明であった、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)の一過的なダイマー形成の意義の一端が明らかになった。すなわち、一過的なダイマーを形成することで、リガンド結合に依存しないGPCRの弱いシグナル活性を生じること、ダイマー形成が安定化することで、シグナルを生じること、また、リガンド結合とダイマー形成が組み合わさることでシグナル生成を行うらしいことがはじめて明らかになった。 本発見によって、GPCRのシグナル制御に関連する、創薬等に新しい概念がもたらされると考えられる。
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