研究課題/領域番号 |
17K07338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 (2019) 九州大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
川上 広宣 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 准教授 (50403952)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 染色体複製 / ORC / 機能構造解析 / DNA結合 / 高次複合体形成 / Cdc6 / 分子生物学 / 複製 |
研究成果の概要 |
本研究は出芽酵母の染色体複製起点DNAを特異的に認識するORC複合体に主に着目した。まず、複製起点認識に必須なモチーフとして代表者が独自に見いだしたORCモチーフEOSが、一本鎖DNAと連係して高次複合体形成と活性制御にかかわる新機能を持つことを見いだした。また、ORCとある種の非典型DNAとの結合能の意義を解明し、更にORC関連蛋白質における類似機能の重要性も明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種々の蛋白質が染色体DNAの特定領域を走査探索・認識して高次複合体を形成することは、細胞内の普遍的プロセスである。染色体上の複製起点DNAに作られる高次複合体は、細胞周期制御の要であり、この形成過程が破綻すると、がん化や染色体異常の原因となる。本研究により、蛋白質とDNAとの結合メカニズムという根本的問題の一端が理解できたことに加え、高次複合体構築原理と機能分担、ならびにその普遍性が明らかとなった。関連分野における斬新なコンセプトを提示できたことに加え、がんの理解やORCを標的とした創薬の可能性が期待できる。
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