研究課題/領域番号 |
17K07380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
葛城 美徳 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60401759)
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研究分担者 |
永森 收志 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90467572)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オートファジー / トランスポーター / p62 / Spns1 / マウス / リソソーム / 細胞・組織 / 蛋白質 / 遺伝子 / 脳・神経 / 癌 |
研究成果の概要 |
①オートファジーで得た産物を細胞質に供給する仕組みは不明な点が多く、我々はSpns1が、この役割に関与することを示す以下の結果を得た。すなわち、(1) Spns1がリソソーム膜に局在し、オートファジー回復期のmTORC1の再活性化に必要であり、(2) Spns1の肝臓特異的欠損マウスでは肝臓の炎症や肝肥大を伴い、この肝細胞内で異常オートファジーに特徴的なp62の蓄積等を認めた。さらに、(3)メタボローム解析を行った上で、Spns1の輸送基質同定を試みた。 ②p62によるユビキチン化蛋白質凝集や、ストレス顆粒の形成にUSP10やG3BP1が関与し、いくつかの神経変性疾患に関与することを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①細胞生物学的および実験動物病理的な結果から、Spns1がオートファジーに関与することを強く示唆する結果を示した。また、本研究で作成したSpns1KOマウスやfloxマウスは、有用な研究リソースとなりうる。 ②USP10やp62がどのようにして神経変性疾患(パーキンソン病やアルツハイマー病)に関与するのかはまだよくわかっていない。USP10に注目しているのはほぼ当グループのみで、先行研究はない。さらにUSP10やp62などの働きに注目して研究を進めていきたい。
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