研究課題/領域番号 |
17K07387
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
加藤 規子 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 博士研究員 (10252785)
|
研究分担者 |
加藤 順也 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (00273839)
横山 隆志 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (00535833)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 細胞増殖分化 / 発がん / エネルギー代謝 / 発がん機構 |
研究成果の概要 |
E3ユビキチンリガーゼCOP1 は、発がん・エネルギー代謝経路に関わる因子群を分解標的とする。がん細胞が如何にして増殖に必須の特異的エネルギー代謝機構を獲得するのかを、COP1を中心とする発がん・エネルギー代謝ネットワークの研究から明らかにすることを目的とした。 研究成果として、COP1-Trib1複合体は、骨髄系前駆細胞分化促進因子C/EBPalphaばかりでなくACCを含む代謝酵素群をも分解標的とし、急性骨髄性白血病 (AML) 発症の原因となることを見いだした。分解制御を受けにくい代謝酵素変異体を作製しマウスモデルに導入すると白血病発症は抑制されたことから、がん治療への応用が期待できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、がんと代謝の研究は新たな治療戦略の開発の必要性の面から活発に行われている。COP1は発がん・代謝の両経路に関わり、分解標的となる代謝酵素群を安定化するとがん化は抑制される。このことは、COP1研究は発がんと代謝の相互作用の研究モデルとして優れており、発がん過程における代謝ネットワークのリプログラミング機構のより深い理解をもたらし、新規がん治療薬の開発に貢献できる。
|