研究課題/領域番号 |
17K07390
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
太田 安隆 北里大学, 理学部, 教授 (90192517)
|
研究分担者 |
堤 弘次 北里大学, 理学部, 助教 (50569853)
斉藤 康二 北里大学, 理学部, 講師 (70556901)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | small GTPase / Rho / Rac / 細胞接着 / 管腔形成 / 細胞間相互作用 / 細胞運動 / E-カドヘリン / smallGTPase / 細胞骨格 / シグナル伝達 / 細胞内情報伝達 |
研究成果の概要 |
嚢胞にHGFを添加すると糸状の突起構造が進展した。嚢胞でのFilGAPの発現をsiRNAで抑制すると糸状突起の形成が促進し、FilGAPを過剰発現させると阻害された。FilGAPの疑似リン酸化型変異体FilGAP(ST/D)を嚢胞で過剰発現させるとROCK阻害剤Y27632存在下でも糸状突起の形成が阻害された。嚢胞にHGFを添加して形成された管腔にY27632を添加すると細胞が遊離し管腔構造が破壊された。ところがFilGAP(ST/D)はY27632存在下でも管腔構造を安定的に維持した。以上からFilGAPはリン酸化によって管腔構造の安定化に関与していることが本研究から明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上皮管腔形成は、腎臓、肺、消化管など多くの器官の基本構造であり、その形成機構の解明はきわめて重要である。本研究から、管腔形成におけるFilGAPの役割の一端が明らかになった。FilGAPは動物組織の中で腎臓に高濃度に発現している。MDCK細胞も腎臓由来の細胞であり、本研究成果を腎臓の組織構築や様々な腎疾患のメカニズムの解明に役立てることが期待できる。Rho GTPaseは、上皮管腔形成だけでなく、血管などの内皮管腔構造の形成にも重要な働きをしている。本研究から得られた知見は、上皮、内皮を含めた管腔形成の理解に役立てることができる。
|