研究課題/領域番号 |
17K07397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
戸谷 美夏 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (80455360)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 上皮細胞 / 微小管編成 / 腎臓 / 嚢胞腎 / 微小管マイナス端 / 非中心体微小管 / CAMSAP3 / ノックアウトマウス / CAMSAP3/Nezha / 腎嚢胞 / 細胞・組織 / 微小管 / 腎尿細管 |
研究成果の概要 |
上皮細胞で、微小管細胞骨格は、細胞の頂端―基底軸に沿って配向する特徴的な編成を示す。この編成は、微小管マイナス端に結合するCAMSAP3タンパク質によって維持されるが、上皮機能への関与は、未だよく分かっていない。本研究におけるCamsap3変異マウスの解析から、上皮微小管編成の不全が、多発性嚢胞腎に似た腎臓の構造異常を引き起こすことが明らかになった。変異マウスでは、近位尿細管の拡張による、嚢胞が観察された。拡張した尿細管の上皮細胞は、引き延ばされるように扁平化し、それにともない、機械刺激に応答する制御因子が活性化されることによって、細胞増殖が亢進するという嚢胞の形成機序が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの臓器を構成する上皮細胞で、微小管は、その特徴的な編成から上皮機能に重要な役割をもつと考えられてきた。しかしながら、その生理的な役割は未だ不明な点が多い。本研究において、上皮微小管編成が、腎臓の構造と機能に重要であることを明らかにし、また、嚢胞腎形成の新たな機構を示唆することができた。基礎生物学、基礎医学に貢献する成果が得られたと考える。
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