研究課題/領域番号 |
17K07398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
森島 信裕 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 客員研究員 (40182232)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨格筋分化 / 筋芽細胞 / 小胞体ストレス / 小胞体カルシウム / 転写因子 / 細胞周期離脱 / 小胞体カルシウム枯渇 / STIM1 / 筋分化 / カルシウムストア / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞ストレス / 細胞分化 |
研究成果の概要 |
骨格筋前駆細胞である筋芽細胞の融合過程において小胞体からカルシウムが漏出して小胞体ストレスが生じる。小胞体カルシウム枯渇のマーカーとなるSTIM1の多量体形成をGFPを用いて視覚化し、分化誘導開始後24~48時間の間にカルシウム枯渇が起こること、その時期を経て細胞周期からの離脱が完了して筋芽細胞がG1期にとどまることを明らかにした。この細胞周期離脱から最終分化過程(細胞融合)への転換期に細胞増殖促進的な転写因子のいくつかが一過的に激減することを見出した。この減少がカルシウム依存性のプロテアーゼによる分解に依存することを示唆するデータを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この成果はカルシウム依存性プロテアーゼが筋分化過程に関わる可能性を示唆する点に学術的な意義がある。筋芽細胞の融合過程において小胞体からカルシウムが漏出する時期があり、小胞体カルシウムが枯渇して小胞体ストレスが生じることを私たちは以前見出した。ここで引き起こされる小胞体ストレス応答のうち、転写調節の変化は筋芽細胞の融合過程の進行にとって必須である。ここでのカルシウムの役割は筋分化の進行に対していわば間接的な影響を及ぼすことにあるが、本研究によってカルシウムが酵素活性化を通して直接的な影響を及ぼし、転写因子の量的コントロールに関与する可能性が出てきた点は新しい知見である。
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