研究課題/領域番号 |
17K07399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
高木 昌俊 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (60324779)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 分裂期染色体 / Ki-67抗原 / コンデンシン / 液液相分離 / オーキシン誘導性デグロン / トポイソメラーゼ / Ki67抗原 / AID |
研究成果の概要 |
分裂期の染色体形成におけるKi67抗原とコンデンシン複合体の機能的関係性を調べるために、Ki67抗原とコンデンシン複合体のサブユニットを条件的に分解除去できるヒト培養細胞株を樹立して種々の観察を行った。Ki67抗原とSMC2(コンデンシン複合体のコアサブユニット)の両方を同時に分解除去すると、スレッド状の構造が見られないボール状の染色体クラスターが観察された。このような深刻な染色体形態異常は、Ki67抗原とSMC2のどちらか一方のみを分解除去した際には観察されなかった。以上により、Ki67抗原とコンデンシン複合体は、それぞれが独立した機構で分裂期染色体構造を支持していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「分裂期染色体がどのような機構で構築されるか」は、古くから細胞生物学の重要課題の一つであるが未だ十分に解明されていない。従来はコンデンシン複合体を中心に解析が進められてきたが、そこに本研究で注目するKi67抗原の解析を融合することで、課題解明に向けた新たな展開が期待される。本研究成果はKi67抗原とコンデンシン複合体の機能的関係性についての基礎的な知見を多く含むものであり、今後の研究の礎になるという点で学術的意義がある。
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