研究課題/領域番号 |
17K07402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
梅津 大輝 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (60620474)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞接着 / コンパートメント境界 / 自己組織化 / 細胞の選別 / 細胞間張力 / ショウジョウバエ / 細胞接着分子 / 細胞の選り分け / 細胞間認識 / 細胞・組織 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
私たちの体内の組織は秩序正しく区画化されている。それらの区画間の境界は組織のパターン形成の起点となり、発生に重要な働きを持つ。その境界を維持する仕組みについてはこれまで長い論争が続いていた。本研究では、免疫細胞において病原体の認識に働くToll遺伝子群の一つであるToll-1がショウジョウバエ上皮組織の隣接する区画間で発現量が大きく異なることを発見した。培養細胞と生体組織を用いた解析からToll-1が接着分子として機能すること、また、Toll-1がアクチン細胞骨格とは独立に境界維持に働くことを示し、細胞同士の接着性の違いが上皮組織の境界を維持することを示す初めての報告となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で示した接着分子の発現量の違いによる組織境界の維持メカニズムは1964年にSteinberg博士が提唱した接着差仮説を支持するもので、この仮説が上皮組織で示された初めての例であるという点において学術的価値が高い。Toll遺伝子の哺乳類ホモログはTLR遺伝子群として知られ、免疫細胞による病原体の表面分子の認識に利用されている。それが細胞間の接着分子として生き物の形作りに使われていることを示したことは新規の発見である。今回の研究成果によって、免疫系分子研究の新たな道が切り拓かれた。ショウジョウバエに限らず多くの種や組織で似たような仕組みが働いている可能性がある。
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