研究課題/領域番号 |
17K07403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
鮎川 友紀 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80586165)
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研究分担者 |
山崎 正和 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (40373378)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 平面内細胞極性 / PCP / 細胞外マトリックス |
研究成果の概要 |
上皮細胞は頂端-基底軸に直行した極性を有する。この極性は平面内細胞極性(planar cell polarity, PCP)と呼ばれる進化的に保存された現象で、組織の機能発現において重要な役割を果たす。例えば、哺乳動物の内耳における有毛細胞は、PCPの働きによって組織平面内で一定の方向に配向し、音の振動を効率よく感知している。また、PCPの異常は二分脊椎症や心臓弁膜症などの疾患を惹起することが報告されている。 研究代表者らは、既知のPCP制御グループとは異なる第三のPCP制御グループを同定しており、本研究で第三のPCP制御グループを介したPCP制御メカニズムの一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでPCPの分子機構は、既知である2つのPCP制御グループを中心に論じられてきた。研究代表者らは、これらPCP制御グループとは異なる第三のPCP制御グループを同定している。本研究で研究代表者は、第三のPCP制御グループを介したPCP制御機構の一端を明らかにした。 PCP制御機構の解明は、器官構築の基本原理の理解に繋がる。これは、発生生物学の観点のみならず、再生医療が目指す最終目標である試験管内での器官形成を実現させる上でも意義深い。PCPは二分脊椎症や心臓弁膜症など様々な病態に関係しているため、PCP制御機構の解明は、病態の理解や治療法の確立といった医療応用にも貢献できると考えられる。
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