研究課題/領域番号 |
17K07411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
坂本 博 神戸大学, 理学研究科, 教授 (00187048)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / クロモドメイン蛋白質 / 3'非翻訳領域 / mRNA安定性 / 生殖細胞 / クロモドメインタンパク質 |
研究成果の概要 |
mrg-1 mRNAの始原生殖細胞への限局は体細胞における能動的なRNA分解によってではなく、始原生殖細胞におけるmRNAの特異的な安定化によって生じる可能性が示された。また、mrg-1 3’UTRが受けるRNA安定性性制御はRNA二次構造を介さない配列依存的な制御であると考えられる。さらに、トロポミオシン蛋白質LEV-11が始原生殖細胞におけるmrg-1 3’UTRとの相互作用を介してmRNAの安定化制御に寄与することが示唆された。加えて、体細胞でMRG-1を発現しない変異体の表現型から、MRG-1が一部の体細胞におけるクロマチン制御に寄与することも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、mrg-1 mRNAの始原生殖細胞への限局機構にトロポミオシン蛋白質LEV-11が関与することを示唆する結果を得た。トロポミオシンが直接mrg-1 3’UTRと特異的に結合しているかどうかについては今後の課題であるが、このことはRNAの局在に細胞骨格系が極めて重要な役割を果たしていることを再認識させた点で学術的に意義がある。また、従来生殖細胞系列においてのみ機能すると考えられていたMRG-1が体細胞におけるクロマチン制御にも関与することを示したことは学術的に重要な知見である。
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