研究課題/領域番号 |
17K07419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
佐野 浩子 久留米大学, 付置研究所, 講師 (90506908)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ホルモン / 栄養応答 / 遺伝子発現 / 糖代謝 / 求愛行動 / 神経回路 / インスリン / CCHa2 / 糖依存的転写 / ポリオール経路 / 発生・分化 / 神経科学 / 行動学 / 昆虫 |
研究成果の概要 |
栄養状態に応じて神経回路の組みかえが起こる仕組みを明らかにするために、ショウジョウバエにおいて、糖の摂取がペプチドホルモンCCHa2を介して求愛行動を支配するFruitless神経回路形成を制御する仕組みを解析した。その結果、糖 (グルコース) の摂取は、グルコースをソルビトールを経てフルクトースに変換するポリオール経路と呼ばれる代謝経路を介してCCHa2の発現を活性化することが明らかになった。CCHa2はインスリンの分泌を促進し、インスリンがFruitless神経回路に作用することにより、求愛行動が活性化することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境に応じた神経回路の組みかえは行動の変化に直結することから、そのメカニズムの解明は動物が環境に適応するための仕組みや、環境要因と遺伝要因の組み合わせによる個体差すなわち個性がどのように生じるのかを理解することに役立つと考えられる。また、環境が関与すると考えられている精神疾患の発症メカニズムの解明にも道を開く可能性がある。
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