研究課題/領域番号 |
17K07421
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
|
研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
柴田 典人 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 准教授 (60402781)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 幹細胞 / プラナリア / 全能性 / ニッチ / 全能性幹細胞 / MTA / 細胞移動 / 再生 |
研究成果の概要 |
プラナリアは身体中、どこで切断されてもすべての断片が再生する高い再生能力を持つ。研究室では29年間にわたり再生だけでクローンが維持されている。この高い再生能力は新生細胞と呼ばれる、どんな細胞種にもなれる全能性幹細胞によって支えられている。本研究では長期間にわたって新生細胞が維持されているメカニズムを明らかにすることを目的とした。結果として、MTAという遺伝子がないと新生細胞から別の細胞種になれないことが示唆された。この遺伝子は細胞の接着性を介して適切な細胞種を生み出しながら、一方で新生細胞の維持に重要な役割を果たしていると思われる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
あらゆる細胞種になれる万能細胞であるES細胞の元になる哺乳類の内部細胞塊は発生過程のごく初期に一過的に現れるが、発生過程が進むと万能性を持つ細胞は失われる。一方で、プラナリアは大人になっても多くの万能細胞である新生細胞を身体中に維持して、がん化させることなく自由自在に操っている。ES細胞を成体内で維持する機構がない哺乳類では、長期にわたる万能幹細胞の維持のメカニズムを知ることはできない。今回、プラナリアというユニークな生物を使うことで、哺乳類ではガンの転移の際に働くことが知られているMTA遺伝子が万能細胞の維持、移動、分化に関与しているらしいことを明らかにできた。
|