研究課題/領域番号 |
17K07423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
矢部 泰二郎 基礎生物学研究所, 分子発生学研究部門, 助教 (30470074)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 体節形成 / 時空間情報 / ripply / 分節時計 / 組織形成 / ゼブラフィッシュ / 器官形成 / 分節形成 |
研究成果の概要 |
脊椎動物の体節形成は分節時計とwavefrontにより作られる時空間情報により制御されることが知られている。本研究ではゼブラフィッシュ体節形成においてこれらの時空間情報が統合され、体節形成を制御する分子機構の解明を試みた。 ripply変異体の解析から、ゼブラフィッシュの体節形成時の時空間情報の統合において、分節時計の停止はこれまで考えられてきたようには重要ではないことを明らかにした。さらに、ゼブラフィッシュの体節形成においてHer1/Her7とERKシグナルがそれぞれripplyの発現を抑制することにより、時空間情報が統合され体節の分節境界が周期的に形成されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胚発生において、胚体内に形成される時空間情報をもとにして細胞の分化や増殖が厳密に制御されることにより、動物の複雑な体の構造は形成されると考えられているが、時間情報と空間情報が統合され個々の細胞の挙動を制御する仕組みについては不明な点が多く残されている。本研究において筆者は小型魚類であるゼブラフィッシュ の体節形成において分節時計とwavefrontによって作られる時空間情報が統合され、体節の分節境界を作る仕組みを明らかにした。分節時計と同じような仕組みは神経や筋肉の形成にも利用されていることが知られており、本研究の成果は脊椎動物の器官形成を広く理解するうえでも重要であると考えられる。
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