研究課題/領域番号 |
17K07426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
工樂 樹洋 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (40391940)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 若い遺伝子 / ゲノム情報 / 発生プログラム / 遺伝子創成 / ゲノム進化 / 「若い」遺伝子 / de novo gene / 機能的制約 / 胚発生 / 全ゲノム情報 / 遺伝子モデル / 爬虫類 / 軟骨魚類 / 系統特異的遺伝子 / 分子進化 / 発生制御遺伝子 / 発生 / 進化 / ゲノム / エピゲノム / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
生命科学研究では、既知遺伝子のホモログを他の生物で解析する手法が主流であり、往々にして種間で保存された遺伝子が注目される。本研究では、多様な生物種の全ゲノム情報を活用し、進化の過程で比較的最近(約1億年以内)に創成されたため他の多くの生物にホモログのない「若い」遺伝子に注目した。その結果、多様な脊椎動物において、遺伝子様構造、転写のエビデンス、及び翻訳の可能性を示す分子進化学的特徴を備える候補を多数同定した。これらは発生期に組織特異的発現パターンを示す遺伝子を含み、保存的とされる発生プログラムに「若い」遺伝子が含まれること、並びに、それらが種間の発生過程の相違を説明する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の遂行により、特定の種だけが持つ遺伝子に新たに光を当てるとともに、その特徴づけのための解析技術基盤を築き上げることができた。種間の共通点に目が行きがちだった比較ゲノミクスに新たな流れを創ることと期待される。伝統的な実験動物以外の生物についての解析をシームレスに行うことも本課題の重点であった。そのために行った爬虫類および軟骨魚類の全ゲノム解析を一流国際誌にて報告し、複数の国際会議にて講演してきた。その一部については大手メディアにも科学記事として取り上げられ、一般社会へ発信した。また得られた配列情報は公共リソースとして世界中の研究者が利用できる状態にある。
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