研究課題/領域番号 |
17K07427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
西村 珠子 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (40415261)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Celsr1 / neural tube / Wnt / I-BAR / BARタンパク質 / PCP / planar polarity |
研究成果の概要 |
神経管形成において神経上皮細胞層が陥入する際には、平面内極性分子Celsr1が背腹軸方向の細胞間接着に分布しアクチン繊維を極性収縮させるが、Celsr1を極性分布させる上流シグナルは不明である。そこで、細胞に加わる機械的刺激や、Wnt等の内的刺激が関与する可能性を検討した。その結果、Wnt分子の一部が、細胞膜由来の細胞外小胞であるマイクロベシクルを介して分泌され、受容体を活性化すること、またその分泌に、細胞膜を変形・切断するI-BARタンパク質が関与する可能性を新たに見出した。今後は、これらの現象がCelsr1の極性分布に関与するかを解明する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内的刺激因子Wntは、これまでタンパク質複合体やエンドソーム系細胞外小胞エクソソームを介して分泌されると考えられており、細胞突起由来のマイクロベシクルを介して分泌されうることを示したのは我々が初めてである。I-BARタンパク質MIMは神経管形成への関与が報告されており、その作用がCelsr1の極性分布を介する可能性がある。神経管の異常形成は新生児の先天性疾患で2番目に多く、Celsr1の様々な変異が報告されている。Celsr1を介したシグナル伝達の解明により、異常の原因解明や予防・治療につながる可能性がある。
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