研究課題/領域番号 |
17K07428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
丸山 千秋 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳発達・神経再生研究分野, プロジェクトリーダー (00281626)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大脳皮質 / サブプレート / 神経細胞移動 / 脳 / シナプス / グルタミン酸 / シングルセル解析 / 脳進化 / 大脳新皮質 / 細胞外基質 / ADAMTS2 / 放射状神経細胞移動 / 多極性ー双極性変換 / 進化 / 神経回路形成 |
研究成果の概要 |
大脳新皮質は6層構造の中に多数のニューロンが精緻に配置され、高次脳機能の構造的基盤になっている。サブプレートニューロンは大脳皮質で最も早く生まれ、成熟するニューロンで、大脳皮質形成期に機能を発揮している。これまで視床から皮質への軸索投射における機能は知られていたが、胎生期における機能は不明なままであった。本研究によりサブプレートニューロンの放射状神経細胞移動における新たな機能を明らかにした。サブプレートニューロンの神経活動を抑制したところ、多極性ー双極性変換が障害された。さらにサブプレートニューロンは移動ニューロンに対してグルタミン酸シグナルをシナプスを介して送っていることが、明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SpNは主に胎生期に機能を果たしたのち、細胞死によって失われる。この細胞死が正常通り起こらず残存しているSpNが自閉症患者の脳では多く見られる。すなわち、胎生期における機能と、生後は数が減ることで神経回路のバランスを保っており、健常な状態を作り上げていると考えられる。したがってSpNの発生、機能発現、そしてその細胞死のメカニズムを知ることは、様々な精神疾患の理解のために重要である。本研究はこのようなSpNの詳細な解析をすることで、最終的には精神疾患の原因解明に寄与できるのではないかと考えている。
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