研究課題/領域番号 |
17K07450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
小泉 望 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (20252835)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小胞体ストレス応答 / 細胞質スプライシング / 小胞体シャペロン / RNA分解 / シロイヌナズナ / 小胞体 / ゼニゴケ / 種子貯蔵タンパク質 / 植物 / 遺伝子 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
基部陸上植物のゼニゴケおいて小胞体ストレス応答は保存されおり、IRE1を介した細胞質スプライシング、RIDDともゼニゴケでもシロイナズナと同様に観察されることを示した。IRE1による細胞質スプライシングで活性化されるbZIP60に新たに出現するアミノ酸配列(ORF2)が小胞体シャペロンBiP3プロモーターの転写活性を10倍近く上昇させることを明らかとした。変異型種子貯蔵タンパク質を発現するシロイヌナズナを作出した。この植物の種子では種子貯蔵タンパク質の蓄積が減少し、通常発現が見られないBiP3の発現が認められた。つまり小胞体ストレス応答が種子で恒常的に起こる植物が作出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物では小胞体ストレス応答の分子機構、生理的役割について不明な点が少なくない。真核生物で最も古いストレスセンサーであるIRE1が介在する小胞体ストレス応答の分子メカニズムがシロイヌナズナと同様、基部陸上であるゼニゴケでも見られることを明らかにした。植物の小胞体ストレス応答の分子メカニズムの理解が進むと考えられる。 変異型の種子貯蔵タンパク質12Sアルブミンを発現するシロイヌナズナを作出したところ種子において小胞体ストレス応答が観察された。IRE1遺伝子破壊株でこの変異型12Sアルブミンを発現するシロイヌナズナを作出することで小胞体ストレス応答の生理的役割の理解が進むと期待できる。
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